痛すぎて辛い坐骨神経痛!すぐに実践できる予防法を解説!
- By: Kotsuban_anesis
- カテゴリー: 坐骨神経痛
椅子に座っているだけで太ももやお尻に痛みを感じる。眠っているときも寝返りを打つだけで痛みを感じて目が覚めてしまう。そんな辛い症状にお困りではありませんか?
それは、坐骨神経痛かもしれません。
日常的な動作の中で感じる痛みは避けることが難しく辛いものです。そして坐骨神経痛の症状は、長期にわたり続くことも多く、きちんと予防しないと痛みを繰り返す恐れがあります。
ここでは、坐骨神経痛とはどのようなものなのか、痛すぎて辛い坐骨神経痛を予防するために、日常的に実践できる方法にはどんなものがあるかを解説していきます。
(1)坐骨神経痛とはどんなもの?
坐骨神経痛とは、坐骨神経が刺激を受けることで現れる症状です。それでは、坐骨神経とはいったいどこにあるのでしょうか?また、坐骨神経痛はどのように起きるのでしょうか?これらを詳しくみていきましょう。
坐骨神経はどこにある?
坐骨神経は神経の束がまとまった太くて長い末梢神経で、おおよそ1mもの長さがあります。腰のあたりにある腰椎から始まり、お尻の筋肉、太ももの裏、膝の裏、ふくらはぎから爪先まで伸びている神経です。
末梢神経は、脳や脊髄とつながることで情報伝達の役目を担っており、運動神経(身体を動かす)・感覚神経(皮膚から感覚を感じる)・自立神経(体温や内臓の働きを調整)で構成されます。
坐骨神経の働きによって、私たちは足を自由に動かして歩くことができるのです。
坐骨神経痛はどのように起きるのか?
坐骨神経は太く長い末梢神経だと先ほど述べました。また、坐骨神経は筋肉の間を通り、広い範囲に分布していることから刺激を受けやすい神経であるといえます。
まず、坐骨神経痛は筋肉から刺激を受けて生じることがあります。加齢や過度な運動によって筋肉が硬くなると坐骨神経を圧迫してしまいます。この圧迫によって坐骨神経痛が現れるのです。
他に、坐骨神経の元である腰椎が影響して坐骨神経痛となる場合もあります。腰椎の歪みや、腰椎の間でクッションの役割をしている椎間板が本来の位置から飛び出してしまうことで神経に刺激をあたえ、坐骨神経全体に痛みや痺れが現れることもあります。
(2)坐骨神経痛の症状は?
坐骨神経痛は、坐骨神経が伸びている範囲に痛みや痺れといった症状が現れるものです。その症状は、お尻や脚の一部、または脚の全体に症状がでてしまいます。
坐骨神経痛の症状にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
・腰、お尻から足にかけて痛みや痺れがある
・長い時間立っていると痛みや痺れが現れて立っているのが辛い
・お尻が痛くて座り続けることが辛い
・体をかがめると痛みや痺れが強くなる
・歩き続けると痛みが出るが、少し休むと歩けるようになる
・足に冷感や灼熱感、締めつけ感がある
(3)坐骨神経痛の痛みの原因は?
坐骨神経痛とは病名ではなく、坐骨神経が刺激を受けることで生じる症状を表わします。坐骨神経痛の症状を引き起こす原因はざまざまで、腰の疾患によるものや、筋肉の緊張、ストレスや腫瘍、肥満などがあります。
ここでは、坐骨神経痛の原因となり得る代表的な疾患についてご説明します。
腰部脊柱管狭窄症
脊柱管(せきちゅうかん)という神経の通り道が背骨にはあります。この脊柱管が、腰椎の変性によって狭くなってしまう疾患を腰部脊柱管狭窄症と呼びます。脊柱管が狭くなると、その中にある神経が圧迫されてしまい坐骨神経痛が引き起こされます。
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアは、背骨を構成している椎骨の間でクッションの役割をしている椎間板の一部が、何らかの原因で本来の位置から脊柱管へ飛び出してしまう疾患のことです。脊柱管に飛び出した組織が神経を圧迫し、坐骨神経痛の症状が現れてしまいます。
梨状筋症候群
お尻の奥には梨状筋(りじょうきん)という筋肉があり、坐骨神経はこの梨状筋の中を通っています。通常は柔らかい筋肉である梨状筋ですが、長時間同じ姿勢でいたり、スポーツをしたりすることで負荷がかかると硬くなり、坐骨神経痛を起こしてしまいます。これが、梨状筋症候群です。
(4)すぐに実践できる予防法
坐骨神経痛の症状が現れてしまった場合は無理をせずに安静に過ごしましょう。
痛みが辛い場合は治療が必要です。坐骨神経痛の治療法には「保存療法」「手術療法」があり、多くの場合は「保存療法」によって薬やマッサージ、ストレッチなどを組み合わせて治療をすすめます。
そして、坐骨神経痛の痛みが改善したら、再び症状が現れないように予防することが大切です。毎日の生活の中で、腰の負担を減らし、筋力をつけ、血流が良くなるよう行動することは、坐骨神経の予防となります。ぜひ、次のような行動を取り入れて坐骨神経の再発防止に努めましょう。
正しい姿勢を保つよう心掛けましょう
猫背や反り腰のような、腰が曲がった姿勢は腰に負担をかけてしまいます。頭のてっぺんを真上から引かれるイメージで背筋を伸ばしましょう。このとき、顎を軽く引くと頭をきちんと支えることができ、正しい姿勢を保ちやすく、腰の負担を減らすことができます。
重い荷物を急に持たないようにしましょう
重い荷物は腰に負担をかけ、坐骨神経痛の症状を悪化してしまう恐れがあるため避けましょう。
もしも、どうしても持ち上げる必要がある場合は、次のように対処すると負担を減らすことができます。
1.足を肩幅に開き、荷物の近くに立つ
2.背中をのばしたまま、膝を曲げてしゃがむ
3.背筋をのばしたまま、脚の筋肉で立ち上がるようにして持ち上げる
適度な運動で肥満を予防しましょう
肥満は坐骨神経痛の原因の1つといえます。脂肪が付きすぎると腰に負担をかけ、腹部についた脂肪は反り腰のように姿勢を歪めてしまいます。
また、適度な運動は肥満の予防だけでなく、筋力をつけ、血流を良くするため、坐骨神経痛の予防だけでなく改善も期待できます。
栄養バランスの整った食生活を心掛けましょう
食事は身体に欠かせないものです。食事を疎かにしてしまうと、身体を支えてくれる筋肉や骨が衰えてしまい、腰の負担が大きくなってしまいます。また、栄養バランスの整った食生活は肥満を防ぐためにも大切です。
ストレッチをして筋肉がこわばらないよう気を付けましょう
こわばった筋肉は血流を悪化させ、坐骨神経痛を引き起こす原因となってしまいます。適度なストレッチを取り入れ、筋肉がこわばらないように心掛けましょう。
ただし、過度なストレッチは逆効果です。筋肉をこわばらせ、坐骨神経痛の症状を悪化させる可能性があります。ストレッチを行うときは専門家に相談し、自分の症状に合った方法で行うことをおすすめします。
アルコールやタバコを控えましょう
アルコールを摂取すると、アルコールを分解するときに発生するアセトアルデヒドが神経を刺激してしまい、坐骨神経痛の症状が出てくる可能性があります。
また、タバコは血管を収縮することで血流を悪化させ、坐骨神経痛を引き起こすことがあります。
このことから、坐骨神経痛を予防するためにはアルコールやタバコは控えることをおすすめします。
身体を冷やさないようにしましょう
冷えは坐骨神経痛を引き起こし、症状を悪化する要因となってしまいます。これは、冷えが血管を収縮し、血流を悪くすることで坐骨神経痛を引き起こすのです。
身体を温め、血流を良くすることで坐骨神経痛の症状を予防することができます。普段から意識してみてください。
(5)坐骨神経痛は日々の予防が大切です
坐骨神経は腰から爪先にかけて伸びている末梢神経です。この神経が刺激を受けることで痛みや痺れといった坐骨神経痛の症状が現れます。
坐骨神経痛の原因は、疾患や筋肉の緊張、ストレスなどさまざまです。坐骨神経痛が痛すぎて辛いときは安静にし、治療することで症状を改善するべきですが、症状が改善した後は、予防することが大切になります。
予防法はほんの少し意識することで実践できるものです。腰にかかる負担を減らし、筋力をつけ、血流を良くすることで坐骨神経痛を改善していきましょう。
予防法の実践方法にわからないことがある。坐骨神経痛の痛みに困っているなど、些細なことでも気になることがございましたらいつでもご相談ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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