おしりの骨が痛い!?痛みの原因や対処・予防法を解説!
- By: Kotsuban_anesis
- カテゴリー: おしり 痛み
おしりの真ん中にある骨の辺りが痛い…。おしりは歩く・座るといった動作に関わっているため、痛みがあるとちょっとした動きが辛いものになりがちです。そして、人によっては相談が難しいと感じる部分でもあるのではないでしょうか?
ここでは、おしりの骨が痛いときの原因にはどのようなものがあるのか、痛むときの対処法、これから痛みを起こさないための予防法について解説させていただきます。
(1)おしりの真ん中にある骨について
おしりの真ん中の下の方に少しだけ飛び出ている骨があり、この骨を尾骨(びこつ)といいます。尾骨は、かつて人間にしっぽがあったときの名残といわれ、さまざまな原因によって痛みが生じてしまいます。
(2)おしりの骨が痛いときの原因にはどんなものがあるの?
おしりの骨が痛むとき、その原因はいくつもあります。痛みによっては安静にすることで治まるものもあれば、病院での治療が必要なもの、中には病気が原因となるものもあるため、痛みが続く場合は注意が必要です。
打撲や骨折による痛み
尻もちや転倒など、おしりを強くぶつけた後から痛みが現れるようになった場合は、打撲や骨折が痛みの原因かもしれません。
打撲は皮膚や筋肉、血管が損傷することで、痛みだけでなく、腫れや内出血といった症状を引き起こします。数日ほど安静にしていると症状が落ち着く場合がほとんどです。しかし、症状が続く場合は骨折の可能性があります。
尾骨の骨折は安静にして自然治癒を待つことが一般的です。ですが、そのまま放置してしまうと治りが遅れ、尾骨周辺にも影響を与えることがあります。痛みが続く場合は早めに医療機関を受診するようにしましょう。
歪んだ姿勢による負担
日頃から長時間座って仕事をしている方、歪んだ姿勢で座っている方はおしり周りに負担をかけていることがあります。
尾骨はバランスをとるために必要な骨といわれ、わずかに動くことができます。しかし、長時間座っていると動きが制限され、正常な位置よりも後ろにずれてしまうことがあるのです。このずれが関節や骨の負担となり痛みの原因となってしまいます。
また、猫背や反り腰のような歪んだ姿勢で座ると、体を支えるために余分な筋肉を使い、おしり周りの筋肉が緊張状態となって尾骨を引き寄せてしまいます。このように尾骨が引っ張られることも痛みを引き起こす原因の1つです。
妊娠や出産・産後による体の変化
妊娠や出産、産後の体の変化によっておしりの骨に痛みが現れることがあります。
妊娠後期の頃になると骨盤がゆるみ、出産に向けて体が変化していきます。この変化をもたらすホルモンは骨盤周りの筋肉や靱帯に作用して骨盤を広げるのですが、過剰に作用することで筋肉や靱帯が伸びすぎてしまうとおしりの骨が痛む原因となってしまいます。
また、妊娠・出産・産後と体重が変化することで体のバランスが崩れ、尾骨の負担となり痛みを引き起こす可能性もあります。
おしりの骨(尾骨)の歪みによって起こる痛み
猫背や反り腰のような歪んだ姿勢による筋肉の緊張や、妊娠・出産・産後での体の変化が骨盤周りの筋肉に与える負担は、本来あるべき骨盤の位置を正常な位置からずらしてしまいます。この骨盤の歪みは尾骨にも負担をかけることとなり、尾骨をも歪めてしまうことがあるのです。そして、尾骨の歪みはおしりの痛みが現れる原因となります。
病気が原因となって現れる痛み
おしりの骨の痛みは、次のような病気が原因となる場合があります。
・腰椎すべり症
・椎間板ヘルニア
・梨状筋症候群
・脊柱管狭窄症
・仙腸関節障害
病気によっては痛みだけでなく、痺れや歩行障害なども症状として現れることがあります。このような症状がある場合や、痛みが続くようなときは医療機関を受診しましょう。
(3)おしりの骨が痛むときの対処法
おしりの骨が痛むと日常の何気ない、歩く・座るといった動作が辛いものになってしまいます。そのようなときはどう対処したらいいのでしょうか?
おしりの骨が痛いときの対処法としては、基本的におしりの骨の辺りにかかる負担を減らすようにしていきます。自宅ですぐにできるセルフケアもあるので、痛みがあるときに試してみてください。
硬い椅子には座らないようにしましょう
おしりの骨が痛むときは、硬い椅子に座らないようにしましょう。
座るときは、体重を支えるためにおしりの骨の辺りに圧力がかかります。長い時間座れば座るほど、座る椅子が木製や金属製のような硬い椅子であればなお、その負担は大きなものになります。
もしも、椅子に座る必要がある場合は、おしりが当たる部分のクッション性が高い椅子に替えるか、おしりの骨が当たる部分の負担が減るようなドーナツ型のクッションを置くといった負担軽減の対策をおこなうようにしてください。
同じ姿勢を続けないようにする
椅子に長時間座る必要がある場合は、適度に姿勢を変え、同じ姿勢を続けないように意識しましょう。
同じ姿勢を続けると、おしりの骨への負担が大きくなってしまいます。ときおり立ってみたり、軽く歩いたりと、1時間に1回程度姿勢を変えることでおしりにかかる圧力が減り、負担が軽減されるので痛みも和らいでくることでしょう。
体を温めておしり周りの筋肉をほぐす
慢性的におしりの骨に痛みがある方は、温かい湯船につかって体を温めることが効果的です。
慢性的な痛みがある方は、おしりの骨の辺りにある筋肉が凝り固まっていることが原因だと考えられます。熱すぎない40℃程度の湯船で体を温めると筋肉の緊張状態が緩み、血流が良くなるため痛みの軽減につながることでしょう。
ただし、これは慢性的なおしりの骨の痛みの場合です。急性の痛みでは患部が腫れ、熱をもっている可能性があります。この場合は逆効果となってしまうので注意してください。
整体でおしりの骨の歪みや筋肉の緊張を整える
おしりの骨が痛む原因は、骨盤の歪みに伴う尾骨の歪みや、尾骨の周辺にある筋肉が凝り固まってしまうことで尾骨が引っ張られることが原因となるケースがあります。
骨盤の歪みや、筋肉の緊張状態はセルフケアで対処しようとしても難しく、改善するまでに時間が掛かってしまうことが多々あります。そのようなときは整体で体の歪みや筋肉の緊張を整えることがおすすめです。
整体では、体の歪みや筋肉の緊張、骨のズレといった体全体のバランスを整えることで痛みを和らげ、体調を整えることができます。おしりの骨の痛みが辛いとき、整体で体の歪みを改善することが、痛みの軽減を早めるきっかけとなるかもしれません。
(4)日常的にできるおしりの骨の痛みに対する予防法
対処法で痛みが軽減したなら、合わせて予防法を取り入れることで再発防止を試みてみましょう。
姿勢を日頃から意識して歪みを改善する
まず、猫背や反り腰のように姿勢が悪い方は正しい姿勢で過ごすように心掛けてください。
姿勢が悪いと体のバランスが崩れ、おしりや腰、筋肉や関節などさまざまな部分に余計な負担をかけてしまいます。この負担を減らすためにも、座っているときだけでなく、立つ・歩くときも正しい姿勢で過ごすことが大切です。
正しい姿勢のために次の点を意識しましょう。
・背筋を伸ばす
・あごを軽く引き、正面を向く
・頭は真上から引っ張られるように意識する
ストレッチで筋肉をほぐすよう心掛ける
おしりの骨の痛みは、おしり周りの筋肉が凝り固まった緊張状態である場合に起こることがあります。この筋肉の緊張状態はストレッチをおこない、筋肉をほぐすよう意識することで予防することができます。
おしりの骨が痛いときだけでなく、腰痛の予防にもなる簡単なストレッチをご紹介します。ただし、痛みがひどくなるような場合は無理せず止めましょう。
1.仰向けに寝る
2.両膝を胸の方へ引き寄せて腕で抱える
3.息を吐くタイミングに合わせて、さらに胸の方へ引き寄せる
(5)おしりの骨の痛みが続くときは何科の病院へ行けばいいの?
おしりの骨の痛みが続くときや、おしりを強くぶつけた後に痛みが現れたときは医療機関を受診しましょう。
何科を受診すべきか迷う方もいるかもしれません。受診するのは一般的に整形外科です。
痛みが出ている部分や周辺に異常がないかどうか、レントゲンやMRIといった検査をすることでしっかりと原因が何なのか診察し、対処するようにしましょう。
(6)日頃から予防して、おしりの骨が痛くならない生活を!
おしりの真ん中の下の方に少しだけ飛び出ている骨を尾骨(びこつ)といいます。この尾骨に痛みが現れる原因はさまざまで、打撲や骨折、姿勢の歪み、女性の場合は妊娠・出産・産後の体の変化、中には病気が原因である場合もあります。
おしりの骨の部分に痛みが現れてしまった場合は、痛む部分に負担をかけないように対処して痛みの軽減を図りますが、おしりをぶつけるといった打撲や骨折の心当たりがある場合、痺れや歩行障害といった痛み以外の症状が現れた場合は早めに医療機関を受診しましょう。
おしりの骨の痛みは、歪んだ姿勢や出産による体の変化によっても現れることがあります。これらは正しい姿勢を意識し、おしり周りの筋肉をほぐすストレッチを取り入れることで予防できるものです。しっかり意識して、おしりの骨に痛みが現れないようにしましょう。
姿勢が悪いといわれるが、どうやって治せばいいのかわからない。おしりの骨が痛いときがあり、ひどくなる前に予防できるようになりたい。些細なことでも気になることがございましたらいつでもご相談ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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