膝痛による辛い痛みが治らないのはなぜ?その原因を解説!

膝痛

膝の辛い痛みがなかなか治らない。処方された痛み止めを服用し、通院もしているのに痛みが続いている。そんな症状にお困りではないですか?

 

膝痛の原因はさまざまで、原因によって必要な対処も違ってしまいます。

 

ここでは、膝痛とはどんなものか。膝痛の原因にはどのようなものがあるのか。そして、膝痛が続く場合にどう対処すべきかをご説明します。

 

 

(1)膝痛とはどんなもの?

 

膝痛とは、おもに膝関節の周辺が痛くなることをいい、膝関節痛も含まれます。その症状としては、痛む部分が膝の内側・裏側であったり、歩行中・階段の昇り降り・睡眠中に痛みが現れたりと人によって違いがあります。

 

膝に痛みが現れる原因もさまざまで、変形性膝関節症や関節リウマチのような膝に関わる疾患の場合があれば、膝とは一見関係がないインフルエンザのような疾患が原因となる場合もあります。そのため、しっかりと原因を見極めて治療を行う必要があるのです。

 

膝痛の悪化は歩行困難や寝たきりの原因にもなりえます。膝に痛みが現れてしまったときは、その痛みの原因を調べ、適切な治療を行うためにも専門家に相談することをおすすめします。

 

 

(2)膝痛の原因にはどんなものがある?

 

膝痛の原因はさまざまなものがあります。その中でも多くみられる疾患として以下の4つのものをみていきましょう。

 

・変形性膝関節症

・関節性リウマチ

・半月板損傷

・膝靱帯損傷

 

 

変形性膝関節症

 

変形性膝関節症は、老化や肥満などにより膝の軟骨がすり減ったり、変形したりすることで膝に痛みが現れる疾患です。特徴としては膝の内側に痛みを感じる方が多くいます。

 

症状が軽いうちは歩き始めや立ち上がるとき、膝に痛みや違和感がありますが次第に治まっていきます。しかし、症状がすすむと階段の昇り降りや正座、膝を曲げてしゃがむ動作などに痛みを感じるようになります。悪化してしまうと膝が伸ばせず、歩行が難しくなるといった生活に支障をきたすようになってしまうのです。

 

この疾患は日本で2,500万人の患者がいるといわれ、特に女性が高齢になるほど発症率が高くなるとされます。中には自覚症状のない方もいらっしゃいますが、もしも痛みを感じたときは早めに診察を受け、治療や予防といった対応が必要です。

 

 

関節性リウマチ

 

関節性リウマチは免疫の異常により関節に炎症が起こることで、主に手や足の関節に腫れや変形が起こる疾患です。関節性リウマチは手足の関節だけでなく、全身に症状が現れてきてしまうのも特徴です。

 

その症状は、初期は熱っぽさや食欲不振、倦怠感や関節周囲が強張るといった症状が現れます。そして、症状が進むと手足の関節が腫れ、次第に手首、ひじ、肩、膝、股関節、足首などに痛みが出てくるようになります。さらに悪化すると、膝に水がたまる、関節が動かせない、痛みで歩けないといった症状が引き起こされてしまうのです。

 

この疾患は女性に起こりやすく、特に30歳代から50歳代で発症する方が多い疾患です。しかし、疾患の原因は未だ明らかになっていません。

 

 

半月板損傷

 

膝には骨と骨の間でクッションの働きをしている半月板という板状の組織があります。半月板は膝の内側と外側に1つずつあるのですが、これがスポーツや加齢により傷ついたり、割れたりする疾患を半月板損傷といいます。

 

膝は他の関節と違い骨と骨をつなぐ筋肉がありません。そのかわりに半月板が膝にある靭帯や腱といった組織を安定させる働きをしています。そのため、半月板が損傷してしまうと膝に不調が現れ、膝を曲げ伸ばしするときに音がしたり、膝がうまく動かせなかったりする症状が現れてしまいます。

 

半月板損傷は痛みが治まることはあっても自然に治ることは難しく、放置すると変形性膝関節症のような別の疾患の原因になってしまうので必ず治療するようにしましょう。

 

 

膝靭帯損傷

 

膝の関節には靱帯と呼ばれる紐状の組織があります。靱帯は膝の骨と骨をつないでおり、膝の関節可動域を制限することでズレたり曲がり過ぎることを防いでいます。膝に4本ある靱帯が、スポーツによる怪我や事故により損傷・断裂することを膝靱帯損傷といいます。

 

膝靱帯損傷の症状としては、靱帯が切れた直後に激痛が走ります。場合によっては靱帯が切れた瞬間にプツッという音が聞こえることもあり、次第に膝が腫れてしまいます。また、膝が不安定になる、うまく動かせないという症状も引き起こされます。

 

数週間経つと腫れや痛みは落ち着いてきますが、靱帯は傷ついたままです。放っておくと傷ついていない別の靱帯や半月板に負荷がかかり、それが原因で変形性膝関節症のような別の疾患につながります。膝靱帯損傷の疑いがある場合は必ず治療するようにしましょう。

 

 

(3)膝痛の原因は「膝」でないことがある!

 

膝痛によって病院を受診していても、なかなか症状が改善されない方がいらっしゃいます。そのような場合、どんな原因が隠れているのでしょうか?

 

 

筋肉が原因となることもある!

 

膝痛は、筋肉の衰えが原因となる場合があります。私たちが歩くとき、膝には大きな負荷がかかっています。膝の負荷を和らげる役割をもつものが膝の間にある軟骨と、膝につながっている筋肉です。

 

膝と筋肉が繋がっていることから、膝は筋肉の状態に影響を受けてしまいます。

 

まず、歩く姿勢の変化によって膝に負担がかかると筋肉が収縮し緊張状態になることがあります。筋肉の緊張は血流の悪化を招き、膝痛や痺れの原因となってしまうのです。この場合は、筋肉の緊張を緩和することで痛みが改善する可能性があります。

 

他にも、筋肉の衰えによって膝への負担が増え、軟骨がすり減りやすくなることが膝痛の原因となる場合もあり得ます。この場合は、筋力を上げることで痛みの緩和が見込めます。

 

 

関連痛ということもある!

 

膝痛は関連痛である可能性もあります。では、関連痛とはどのようなものでしょうか?

 

関連痛とは、痛みの原因となっている部位と離れたところで痛みが起きることです。そのため、膝痛が関連痛である場合、膝に対して治療をおこなっても本当の原因は違う部位です。その状態でいくら治療を続けても膝痛の原因に対して治療がおこなわれず、症状が改善しないという結果になってしまいます。

 

膝痛が関連痛である場合、膝の痛みは対処療法となってしまい、本当の原因を治療することにはなりません。そのため、きちんと痛みの原因を調べて治療をおこなう必要があるのです。

 

 

(4)膝痛を治すため必要なこと

 

膝痛と一言でいっても、その原因にはさまざまなものがあります。それでは、膝痛を治すために必要なことは何でしょうか?

 

 

手術をすれば必ず治るわけではない

 

膝痛の原因となる疾患には、半月板損傷のように手術による治療が多いものや、変形性膝関節症のように手術以外の方法で対処し、それでも改善しない場合には最終的に手術をおこなう方法をとるものがあります。

 

手術以外の方法(保存療法)には、薬によって症状を抑える、サポーターなどを使う、マッサージや運動をおこなうといった方法があります。そして最終的に手術を検討することになります。多くのケースでは手術によって改善するのですが、手術後にも痛みが続く、別の部位が痛み出すといったことが起こるケースがあります。

 

これは、先に述べた関連痛によって膝に痛みが現れている可能性が高いといえます。緊急性がある手術は別ですが、膝の痛みに対して多くの方法を試しても上手く行かない場合は、手術を検討する前に膝以外に原因がないか調べることが必要かもしれません。

 

 

痛みの原因に合った対処

 

膝痛の原因になりやすい軟骨や半月板はレントゲンに映らないことから判断が難しいとされます。原因がはっきりしない状態で治療をすすめても、原因に対するアプローチが違ってしまうと膝痛が改善せず、辛い痛みが続いてしまう可能性があります。

 

そのため、膝痛の原因が疾患なのか、姿勢などによって筋肉が緊張しているのか、膝以外に原因があるのではないかというように多面的に原因を探す必要があるのです。

 

膝痛の痛みを治すために必要なことは、一人一人の痛みの原因に対してしっかりと向き合い、痛みの原因に合った対処法や治療法を見つけ出し、そして治療をすすめていくことです。

 

 

(5)膝痛による辛い痛みは原因に合った対処が必要

 

治療しているにもかかわらず、膝痛による辛い痛みがなかなか治らないという場合は原因に対する対処が合っていないのかもしれません。

 

膝痛は同じような痛みであったとしても原因が違う場合があります。そのため、原因を見つけることが難しく、治療を始めてすぐに改善する方と、そうでない方が出てしまいます。

 

膝という限られた部位の痛みですが、症状の違いから背景に隠れている痛みの原因を調べて適切な対処をすることが必要です。

 

痛み止めをずっと服用しているが、膝痛がなかなか治らない。膝に違和感があるけれど、どうしたらいいのかわからない。些細なことでも気になることがございましたらいつでもご相談ください。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

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