膝痛が辛くて正座ができない!痛みの原因や対処法を解説!
- By: Kotsuban_anesis
- カテゴリー: 膝痛
茶会や法事などの場面では「正座」を求められることがあり、そんなときに正座をすると痛みが現れ困ってしまう方もいるのではないでしょうか。
正座をすると痛みが現れる原因はさまざまで、加齢や肥満だけでなく、病気が隠れていることもあります。痛みは体からのメッセージ、原因を把握して対処することが痛みの軽減につながるはずです。
ここでは、膝痛などで正座ができない原因は何なのか、どのように対処したらいいのかを解説いたします。
(1)痛みで正座ができなくなる原因
痛みで正座ができない原因にはさまざまなものがあります。まずは、どのような原因で痛みが現れるのかみていきましょう。
原因が関節の変形である場合
40代の頃から正座のときに痛みが現れるようになった方は、関節が変形している可能性があります。
正座をするためには、膝関節・股関節・足関節の曲げ伸ばしが必要なので、これらの関節が変形してしまうと正座にも影響が現れてしまいます。
変形性膝関節症
正座ができない原因として多いものが「変形性膝関節症」で、膝関節にある軟骨のすり減りや変形によって起こる症状です。
特に中高年の女性の方に多く、初期症状は動き始めのタイミングで膝に痛みや違和感が現れるというものです。症状が進むにつれて痛みで膝の曲げ伸ばしが辛くなり、悪化すると歩行といった日常生活にも影響を与えるようになります。
正座はどうしても膝に負担がかかってしまうため、膝の曲げ伸ばしに痛みが現れると難しい状態になってしまいます。
変形性股関節症
股関節にある軟骨がすり減ってしまうことで起こる「変形性股関節症」も正座ができない原因となります。
子供の頃に病気や発達障害が原因となり股関節が適切にはまらず、そのまま年を重ねると進行してしまうケースが多いです。また、中高年の女性に多く現れます。初期症状は、動き始めるとき足の付け根に痛みや違和感があるというものです。進行すると痛みが強くなり、昼夜問わず痛みが続き、靴下をはくといった日常的な動きすら困難になってしまいます。
正座は股関節を深く曲げる必要があり、股関節に負担をかけてしまいます。それが痛みを引き起こしてしまうので避けるようにしましょう。
変形性足関節症
「変形性足関節症」は足首の軟骨がすり減ってしまうことで起こり、正座ができない原因の1つです。
関節が変形する症状の中では発症する数は少ないものですが、スポーツなどで繰り返し足を痛めている方に多い傾向があります。その症状は足首の腫れと痛みで、症状が進行すると歩行が辛く日常生活にも影響が出てしまいます。
そして、正座をするためには足首に体重を乗せる必要があり、足首が痛い状態は体重が乗せられず正座が難しくなってしまいます。
原因が加齢による体の衰えである場合
正座のときの痛みは加齢による体の衰えも原因となります。年を重ねると、関節にある軟骨のすり減り、骨の変性、筋肉の衰えが起こります。これらが原因となり体を支えるバランスが崩れると、他の部位の負担が大きくなり痛みを引き起こします。この痛みのせいで正座が困難になってしまうのです。また、これは変形性膝関節症など関節の変形を引き起こす原因にもなってしまいます。
痛みにより体を動かすことが辛くなると運動する気力が低下し、体の衰えに拍車をかけるという悪循環になってしまうため注意しましょう。
原因が肥満による体への負荷である場合
肥満の方は正座ができないわけではありません。ですが、正座をするときに足の血管や神経を圧迫し、血行不良から痺れを起こしやすくなります。そのため、長時間の正座が難しくなってしまうのです。
肥満のため正座が辛いという方は体重を減らすなど、体への負担を減らす必要があります。
原因が凝り固まった筋肉である場合
太ももやふくらはぎの筋肉が凝り固まってしまうことも正座に影響します。筋肉が緊張して硬くなる、むくんでいる、血行が悪くなるといった場合に痛みが現れて正座が難しくなってしまうのです。
しかし、凝り固まった筋肉はセルフケアが可能です。ストレッチなどで筋肉をほぐすことで改善が見込めます。
(2)膝の痛みで正座ができなくなったときの対処法
茶会や法事など、正座を求められるような場面があります。そういったときに正座ができないと困ってしまうこともあるでしょう。そのようなときの対処法をご紹介します。
無理せず正座をしないよう気をつける
正座を求められるような場面であったとしても、膝の痛みなどで正座が辛い時は無理をしないようにしましょう。
正座は膝・股関節・足首といった関節に負担をかける座り方です。まずは、「正座ができない」ことを伝え、正座ではない座り方ができないか相談することで正座を避けることも大切です。
また、どうしても正座する必要があるときは正座用の椅子が使えないか検討してみてはいかがでしょうか。正座用の椅子を使うことで体重を椅子が支え、膝などにかかる負担を軽減することができます。
日常的に膝に負担をかけないようにする
膝の痛みで正座が難しいときは、普段の生活の中で意識せずに膝へ負担をかけているのかもしれません。まずは、膝の痛みを軽減できるように負担になるような行動を見直しましょう。
・正座やあぐらは膝に負担をかけるため、椅子に座るようにする。
・重い荷物は持たずに、ショッピングカートを利用する。
・階段やお風呂など、昇り降りやしゃがむ動作では手すりを使う
・膝など痛みがある部位を冷やさない
・肥満に注意して適正な体重を心掛ける
ストレッチなどで筋肉をほぐす
痛みで正座ができないときのセルフケアとしてストレッチがあります。膝の痛みに関わる筋肉は、太ももの前にある大腿四頭筋です。この筋肉を伸ばし、血流が改善すると正座のときの負担軽減が期待できます。
また、足首が硬いと正座が困難なものになってしまうため、意識的に足首を動かすのも効果が期待できます。
サポーターなど着用して膝を支える
ご自宅でできる対処法として、サポーターを利用するのも1つです。サポーターは膝を固定することで安定させ、動かすときの負担を減らす働きがあります。そして、痛みも軽くなるでしょう。
ただし、サポーターは長時間使用すると血行不良や筋力を低下させる危険があります。そのため、安静時には外すようにしてください。
医療機関で原因をしっかり把握する
痛みで正座ができない原因といっても1つではありません。変形性膝関節症や変形性股関節症といった病気が原因である場合があります。このような関節の変形は一度変形してしまうと元に戻らないため早期発見と治療が大切です。
そのうち治るだろう…。そう考えてしまうことがあるかもしれませんが、しっかり痛みの原因を知り、しっかり向き合うことが症状の改善につながります。まずは、整形外科を受診して原因をきちんと把握してください。
(3)正座ができないときは膝に負担をかけないよう対処しよう!
正座を求められるような場面は生活の中でたびたびあり、そのときに膝などに痛みがあり正座ができないと困ってしまうことでしょう。
しかし、痛みがあるにもかかわらず正座をすることは体に負担をかけ、膝など痛みがある部位の状態を悪化させてしまう可能性があるため無理をすべきではありません。
痛みがあるときは正座をしなくてすむよう対処し、医療機関できちんと原因を把握したうえで適切なケアをすることが痛みを軽減し、再び正座ができるようになるための近道となるはずです。
正座をすると痛みがあり、自分に合ったストレッチを相談したい。変形性膝関節症と診断されたけれど、なかなか改善しないので別の治療法を相談したい。些細なことでも気になることがございましたらいつでもご相談ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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